【マットの上での在り方~自己受容2】
前回の投稿で、マットの上では自己受容、とお伝えしました。
自己受容について、もう少し深めていきましょう。
自己受容とは、何のジャッジも下さず「そのまんまを、そのまんまに受け止めていく」「ただ気づいていく」こと。
日常生活では、特にネガティブな感情や感覚に対しては、「ただ気づくこと」だけでも、簡単ではありません。
感情は味わうと消化される
私たちの心は、無意識に自分を守る機能があります。いつも、あの手この手で、苦手な感情を感じないようにしています。ずっと抑え込んでいる感情や、向き合いたくない不快な感情がある場合、無意識に心を守って回避します。
その方法は人それぞれです。暴飲暴食したり、何かをすることでごまかしたり、より強い刺激でごまかしたり、、、。
心の防衛システム自体は悪くありませんが、自覚がないままに、いつも逃げたり、抑えたり、回避し続けることで、消化されない感情は、潜在意識にため込まれていきます。
そのストレスは、私たちの身体だけでなく、精神の健康にも大きな影響を与えています。人間の感情は、気づいて味わうと消化されていきます。ネガティブな感情も味わいきると、地に足がついて、心が落ち着いていくのです。
まずは、きちんと向き合って気づく。感情自体に振り回されないよう、俯瞰してみていきます。適度に距離をとることで、うまく付き合えるようになってきます。
心地の良い感覚は楽しみながら、不快な感情・感覚に対しても蓋をせず、そのまんまを受け入れる。
ご自分の存在そのものを受け入れることに繋がります。
マットの上では、自己受容。
マットは人生の縮図。
マットの上での在り方は、自然と日常生活に波及していきます。